リズム

 自分や心をコントロールし、意欲や集中力をもった子に育ってほしいと私たちは考えます。

幼児期の土台になるのは、身体づくりです。「つき出た大脳」といわれる手先、足先まで、神経をゆきとどかせ、脳の発達を促し、しなやかな心と身体を育てたいと「さくらんぼリズム」に取り組んでいます。

いろいろなリズム(子どもたちのリズムの様子を、少し紹介します)

カメ

背骨の柔軟さを育てる運動。(基本のリズム)

 両足の甲の先を両手でつかみ、胸を開き身体を反らせます。顔を上げて目は斜め上の天井に向け両手で足先を持たせ、うつ伏せの身体を反らせると首も上がり、太腿部の筋肉ものびる。

 どの年齢の子どもにも必要な基本的運動で、1歳児はうつ伏せになって模倣し始めます。

2歳児になるとできる運動です。

 

こうま

四つ這いのハイハイから、1オクターブ高くして高這いのハイハイ、最後にテンポを速くして走る(以上児になると馬のリズムでギャロップ)基本のリズム。

子ども達の様子に合わせて、四つ這いを長くしたりなど曲の長さを変えていきます。

こうすることによって、子どもは耳で聞いて運動するようになり、ただ機械的に次の運動に移るようなことはなくなります。このことは、このあと発達に応じて進めていくすべてのリズム運動についても同様に大切なです。

アヒル(しゃがみ歩き)

股を開き踵を挙げ、足の指先で体を支えて歩く運動。

 股をしっかりと開いてしゃがみ、上体は起こしたまま両腕は脱力して羽のように自然に横に下して、腰でバランスをとりながら歩く。

 2歳児はまだ、足裏を全部床につけてしか歩けない。

3歳を過ぎて土踏まずの形成ができてくると、踵があげられるようになる。

 膝を横にしっかり開くことで背筋が伸び胸が開きバランスが安定する。